なのですよ。俺に与えられたスペースは。
もちろん風呂トイレ無し!陽当たり一切無し! …あっ、劇団HOTTYうずらの音響イトーチアキです。 うずらのweb siteが出来て、せっかく(のんさんが)日記コーナーまで作ったのに誰も書き込みゃしない(笑) きっと皆一番に書き込むのが嫌なんだろうなぁ…どんなテンションで何書けばいいのかわからないしね。 仕方ない、じゃぁ俺が書くよ! 「イヤ、私が書く!」 「待て、俺が!」 いやいや俺が、オレが私が…‥ 「…じゃぁ俺が書くよ!」 どーぞどーぞ 「コラーッ!!」 ♪チャンチャン ~終わり~ 音響:伊藤チアキ …と、お約束もはさんだ所で、冒頭に戻ります。 なんの話かというと、音響の仕事場の事です。 まぁ俺らが普段使う小劇場の音響ブースは大体どこも畳2畳分位、そこを照明と音響で半分こだから約一畳分。 開場から終演でお客様が帰るまで約2時間30分をそのスペースで過ごします。 まぁ開演中はちゃんと音響の仕事してるんでいいんですが、それ以外の待ち時間をどう過ごすかが悩み処です。俺はゲームは全くやらないし、本は薄暗くて読めません、食事はその後眠くなるので絶対ダメ。 そんなこんなで一畳のスペースでの30分の過ごし方、募集します(笑) 因みに普段俺は開場中、基本的に寝てます(笑)寝つけなかったら入口をブラブラしながら受付を手伝ってみたり… こんなこと書くと役者さんから「本番前でコッチは緊張したり集中してるのにオマエは寝てるのかよ!」と怒られそうですが、これが試行錯誤の末辿り着いた音響として一番有意義な過ごし方!あんな薄暗い空間で静かにジッとしてたら本番中必ず眠くなります!しかも俺は前科持ちなのでここで寝ておかないと…(この話はまた今度ね)。 こんな事ばっかり書いてると「音響は仕事もせずに寝てる奴」と思われそうなので“音響”の仕事とはどんなものかを紹介したいと思います。 まず本番数ヶ月前、完成した台本を受け取ったら役者さんの読み合わせを聞きながら全体の雰囲気を確認します。 ここでその場に合った効果音やBGM等を頭の中に思い描き必要な音素材を集めていくのです。 例えば一言で【電話の音】と言ってもそれが家の電話なのか携帯か、呼び出し音なのか着メロか、その登場人物ならどんな着メロを使うか…等、いろいろな事を考えながら選びます。みんなが練習してる部屋の隅っこで効果音CDの“いろいろな蝉の鳴き声”を半日聴き比べて選んだり“雷の音”を一日中きいて一番イメージ通りのカミナリを探したり…かなり孤独な作業です… 因みにBGMにも俺なりのこだわりがあって、歌が入ってる部分は使わずにインストゥルメンタルな所しかBGMには使いません。 いくらラブシーンだからって「♪愛してる~君にゾッコンラヴだぜぇ~」なんて歌が流れたら皆集中して観れないでしょ(笑) 本番数日前、役者の立ち稽古に合わせて実際に音を付けてみます。ここでちゃんと雰囲気に合っているか、準備しておいた音の長さが足りるか時間を計ります。まぁ心配症な俺は長めに用意したり2パターン持ってきたりするので長さが足りないって事はあまりありません。それでも何か問題点があれば…まぁなんとかします(笑) そして小屋入り。うずらは搬入、照明の吊り、舞台,客席作りなど全てを全員で協力してやります。 全てが一段落したらサウンドチェックでヴォリュームを細かくチェックしてリハ~ゲネプロを繰り返しそして本番を迎えます。 …さて、ここまで読んで「音響って楽しそう☆私もオンキョーやりたい♪」って考えた奇特なアナタ!ヤメテおきましょう!俺の仕事が無くなってしまいます(笑)ライバルを増やしたくないんです! 最後に音響の俺がやられたら一番嫌なこと! それは客席から音響ブースをチラチラ見られる事です!薄暗い機材の隙間からぼんやり照らされながらひょっこり出てる俺の顔はさぞかし情けない画なんだろうなぁ… 音響:伊藤チアキ PR |